よくあるご質問

発電所について

バイオマス発電はどのような仕組みですか。

バイオマス燃料を燃焼させることにより発電を行います。当発電所では木質ペレットとパーム椰子殻(Palm Kernel Shell=PKS)を燃焼し、高温高圧の蒸気を発生させて、それを使って蒸気タービン発電機を回転させて発電する仕組みです。

バイオマスとはどのようなものですか。

動植物由来の生物資源の総称です。大別すると、廃棄物バイオマス(食品廃棄物、廃棄紙、下水汚泥、し尿汚泥、建設廃材等)、未利用バイオマス(稲わら、もみ殻、林地残材等)、資源作物(さとうきび、とうもろこし、なたね等)に分類できます。

再生可能エネルギーとは何ですか。

太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなど、自然界に存在し永続的に利用できるエネルギーです。石油・石炭・天然ガスといった化石燃料(枯渇性エネルギー)とは異なり、再生可能エネルギーは大気中の温室効果ガスを増加させないため、脱炭素社会実現の主力電源として期待が高まっています。

何年くらい運転を継続しますか。

現状は、国が定める再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)に基づき、20年間の運転を予定しています。しかし、設備は20年以上の運転にも耐えられますので、20年後以降も運転を継続する可能性があります。

発電量はどれくらいですか。

想定年間発電量は5億5千万キロワット時で、一般家庭約17万世帯の年間使用電力量に相当します。仙台市の約三分の一のご家庭の電力需要を賄うことが可能です。

発電した電気はどこで使われていますか。

東北電力ネットワーク経由、東北電力管内の需要家に対して供給されています。

何名くらいが勤務していますか。

発電事業会社(合同会社杜の都バイオマスエナジー)として10名、運転保守を担う協力会社として約20名が勤務しています。

発電所で使う水はどこから確保していますか。

仙台圏工業用水道事業から供給を受けています。名取川(熊野道配水場)から取水し、原水のまま供給を受けています。

発電所からの排水はどのようにしていますか。

発電所からの排水量を最小限に抑えるためにタービンを回転させるために使われた高温・高圧の蒸気の冷却方法として、空冷復水器を使用しています。その結果、排水は処理設備を通じて中和等の処理がなされた上で、下水道に流しています。下水道は多賀城市の仙塩浄化センターまでつながっており、浄化処理が成されてから海洋放流されています。かつて住宅地であったことより、下水道管が整備されていることも、このような排水方法を可能にしています。

環境アセスメントは行っていますか。

仙台市環境影響評価条例に基づき環境アセスメントを実施しています。環境影響評価書は、本ホームページ内の「環境に関する取り組み」にて閲覧可能です。

地震・津波の対策はどのようにしていますか。

地震に備えて当発電所は耐震設計となっており、約750本の杭で岩盤に固定されています。津波対策としては、行政による対策として、地域一帯の土地のかさ上げがなされており、かつ、沿岸一帯に防潮堤が設置されています。さらに、浸水に備えて、ボイラー・タービン設備等主要機器を高い位置に配置しています。なお、近隣地域の緊急避難用に停電時に使用できる太陽光パネルを設置し、食料品・飲料水を備蓄しています。

燃料について

燃料はどこから調達していますか。

東南アジアと北米から調達しています。

バイオマス燃料は枯渇しないのですか。

木質ペレットは家屋建設用木材を加工する際の端材や家具製造加工での端材など利用価値が乏しい木材をペレット化しているため、枯渇する可能性は非常に少ないと考えています。また、同様にパーム椰子殻はパーム油を搾取したあとの粕なのでパーム油の需要が存在する限り、パーム椰子殻は発生します。

国内の樹木を燃料として使うことはできますか。

一定の制約がありますが、木質ペレットに加工することにより燃料として使用することが可能です。当発電所においては、現在、利活用に向けて検討中です。

燃料を燃焼した後の灰はどのようにしていますか。

燃料を燃焼した後には、燃え殻と煤塵が発生します。現時点ではリサイクルなどの活用方法がないため、産業廃棄物として仙台市内の管理型最終処分場にて埋め立て処理を行っています。

施設見学について

蒲生なかの郷愁館は誰でも見学できますか。

どなたでも無料で見学できます(週1日の休館日と年末年始等以外)。

発電所は見学可能ですか。

企業・団体等で見学希望日の1ヶ月前までにご予約いただければ、有料となりますが可能です。なお、教育課程における校外学習等の場合は無料です。

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