パートナー
インタビュー
「ふるさと」を
思い出させてくれる存在へ
2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波の被害で住んでいた家を奪われ、その後移転した私にとって、生まれ育った地域がその後の土地活用でどんな風に変わっていくのかが重大な関心事でした。
単なる物流拠点等ではなく、そこで暮らしていた私たちが移転した意義を感じられるような事業になることを、心のどこかで求めていたような気がします。カーボンニュートラル、脱炭素という時代の潮流に乗った、次世代に持続可能な未来を残すことのできるバイオマス発電の事業計画を聞いたとき、自分たちが移転した意義を感じられた想いでした。
バイオマス発電所内に併設された、震災展示室「蒲生なかの郷愁館」は震災を知らない世代が防災を意識するきっかけになればと思いますし、「ここに≪ふるさと≫があるんだよ」と語りかけてくれる存在になることを願っています。
東日本大震災を後世に伝える象徴として中野小学校跡地に整備された「なかの伝承の丘」
新たなシンボルになることを
願って
私たちユナイテッド計画は、東日本大震災後に仙台港の産業廃棄物処理に関わったことがきっかけとなって、この地とご縁ができました。
震災直後、全国から被災地にボランティアや救援物資が多く届けられる中、「エネルギー」だけが足りていない状況を目の当たりにし、震災後の土地活用において、この地に再生可能エネルギーの発電所を作りたい、と考えるようになりました。
当社は、地元である秋田県で、県産材の木質チップを活用したバイオマス発電所を稼働しています。
この知見を本事業でも活かしていければと思います。
杜の都バイオマス発電所は仙台港を活用した輸入燃料がメインとなりますが、港湾の活性化に貢献し、また、この地に住んでおられた方にとってシンボリックな発電所になることを願ってやみません。
クレーンを使った荷揚げの様子。仙台港を活用し、港湾の活性化を目指しています
地域の皆さまとともに、地域社会の発展に貢献してまいります